賞与の給与化にすると労働者は損?社会保険で手取りが減る?図解で解説!
【図解あり】賞与を給与にすると手取りが減る理由とは?給与化の落とし穴を徹底解説!
はじめに:賞与制度の見直しが加速中
近年、賞与(ボーナス)を年2回支給する制度から、それを毎月の給与に上乗せする「賞与の給与化」へと移行する企業が増えています。
背景には、
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毎月の安定した収入を求める若年層の増加
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採用競争力の強化
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管理コストの削減
など、様々な企業戦略があります。
しかし、従業員にとっては一見プラスに見える「給与化」にも、見過ごせないデメリットが潜んでいます。本記事では、その構造をわかりやすく図や金額の比較を用いて、徹底的に解説していきます。
第1章:給与化による「手取り減」の仕組みを図で見る
1-1. 年収は同じでも、手取りが減る?
以下のようなケースを想定してみましょう。
※保険料は東京都・協会けんぽを基にした概算です。扶養・控除等は考慮していません。
🔽 図解イメージ(文章での再現):
【給与化モデル】
[月給増] → [標準報酬月額UP] → [社会保険料UP] → [手取りDOWN]
つまり、「月給が増えたのに手取りが減る」という現象が発生する可能性があるのです。
第2章:賞与の給与化がもたらす心理的な影響
2-1. モチベーションの源泉が失われる?
賞与には、金銭的な意味だけでなく「精神的なご褒美」としての意味合いがあります。
【賞与ありの心理】
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「頑張ったからボーナスがもらえた」という実感
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ご褒美で旅行や大きな買い物ができる
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一年に2回、気持ちを切り替える節目になる
【給与化の心理】
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毎月少しずつ増えた分は、生活費に吸収されて消える
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ご褒美感がなくなり、張り合いが減る
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成果と報酬のリンクが薄く感じる
例えるなら、大きなケーキを年2回食べるか、1日一口ずつ食べるかの違い。
後者には「特別感」がありません。
第3章:貯蓄・資産形成に与える影響
3-1. 賞与の存在が「貯蓄のきっかけ」になっていた
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「ボーナスで定期預金を始める」
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「投資信託にまとまった金額を回す」
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「住宅ローンの繰り上げ返済に使う」
賞与は、こうしたライフプラン実行の重要なタイミングになっていました。
3-2. 給与化で貯蓄習慣が薄れる?
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月給が増えても、意識せずに生活費が膨張
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まとめて入る資金がないため、貯蓄タイミングを失う
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「なんとなくお金が貯まらない」状況に
貯蓄が得意な人ほど、ボーナスを活用していた傾向があります。
第4章:ではなぜ企業は賞与を給与化したがるのか?
4-1. 採用競争力の強化
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求人票に「月給35万円」とあるだけで求職者にとって魅力的に映る
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ボーナスに左右されない「安定収入」に価値を感じる人が増加
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リモート・地方勤務でも固定月給は強力なアピール
4-2. 人件費管理の簡素化・予算の安定化
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賞与は変動費、給与は固定費
→ 固定化によって予算計画が立てやすくなる -
評価制度の運用負荷が軽減
→ 人事・経理部門の作業コストが減る
第5章:賞与の給与化に対して「損しない」ための対策
5-1. 手取り額ベースで年収を確認
給与額だけでなく、「社会保険料控除後の実際の手取り」で比較するクセをつけましょう。
5-2. 自動貯蓄・投資設定を導入
賞与がない代わりに、月々の給与から自動で貯蓄や投資に回す仕組みを用意すれば、貯蓄リズムをキープできます。
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定額自動入金(定期預金)
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iDeCo/積立NISAなどの積立型投資
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つみたてFXやロボアド運用も選択肢に
5-3. モチベーションの再定義
「ご褒美=ボーナス」ではなく、
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成果の可視化
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フィードバック制度
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スキルアップ報酬制度
など、月次給与の中で新たなやりがいを作ることも有効です。
まとめ:賞与の給与化は“見えにくい損”に要注意
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✅ 社会保険料の増加で手取りが10万円減る可能性あり
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✅ ご褒美感や貯蓄習慣が失われるリスク
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✅ 企業側は採用力・管理効率・満足度向上を狙っている
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✅ 損を防ぐには、手取り・自動貯蓄・心理設計がカギ
「月収が高い=得している」とは限りません。
働き方・給与制度の裏側をしっかり理解し、損をしない人生設計を心がけましょう。
転職はゴールではなく、あなたの
“幸せ”の手段です。
私たちは大手のような一括マッチングではなく、
何十回でも向き合い、納得いくまで寄り添います。